DAISUKE MAEDA

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2018年3月の投稿一覧

考えた時には、もう目の前には無い

例えば、「じゃあまた」と言って別れた友人に、なぜかそのまま会えなくなってしまったり。

その時はすぐ会うつもりで、だからちゃんとした「さよなら」なんて当然言ってないのです。後から、もっとちゃんとした「さよなら」をしておけば良かったと思うのですが、やはり、すぐ会うつもりだったので、そんなものはしていないのです。

相手も同じように、またすぐ会えると思っていたのでしょうか。それとも、実はもう会わない、会えないと思いながら「じゃあ」と言っていたのでしょうか。この冬はとても寒かったので考えが上手くまとまらず、普段考えないようなおかしな事ばかりを考えてしまいます。

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「人は変わる」ものですから、次に会うまでの間に、目の前のお互いは見た目も中身も別人になっているかも知れません。思えば、自分が一番大きく変わった、と初めて実感したのは26歳の時でした。今まで2〜3日放ったらかしていても気にならなかったヒゲが、その頃から毎日剃らないとどんどん伸びてくるようになったのです。そんな小さな事か、と思われるかも知れません。しかし、自分の身体は意思とは無関係に変化する、という事実を知る経験は、新鮮さと不気味さが混じりあった初めての感覚を伴う衝撃だったのです。

おかしなもので、外見が少し変わると、それにつられて今までの習慣が変わり、次いで物の見方や考え方にも変化が現れるのです。(肉体的に)少し大人の男性になった事を自覚し始めた当時の私は、自身のその落ち着きのない立ち振る舞いが、妙に気になり始めたのです。それからさらに数年が経ち、似たような変化を数度、経験しました。

会えなくなった友人に、会っていたその時の自分が何を考えていたのか、何を思っていたのか。時間が経ち、視点が変わってしまった今の私はその友人を見つめることが出来ません。相手も恐らくそうでしょう。

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いや、なんで今回こんなメロウな文章かというと、久しぶりに連絡した古くからの友人、友人というよりはもう身内に近い感覚だった人に「子供が出来たよ!」と告げられ、「もっと早よ!!生まれる前に言えや!」となったからです。しかし、もう若くない私は、勢い良く「早よ言えや!」と彼には言えず、もやもやしています。思い出せば、ヒゲを毎日剃るようになった26歳の頃、もう一人の身内のように思っていた友人の結婚を、たまたまコンビニで立ち読みした雑誌で知りました。(彼も絵を描きますが、当時名前を売ろうと躍起になり、度々アート系の雑誌に出ていました。その時はかろうじて「言えよ!!」とその場で電話した気がします。)

二人しかいない身内の人間のどちらにも、大事な事を言ってもらえなかったよという話でした。前半の情緒的な文章はただの前振りです。画像はもちろんイメージです。

この冬は特に寒く、こういうのを冬寂というのだな、と違うけど思いました。この数日は暖かくなってきたので、それだけが良かったと思います。